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簡単携帯にまつわる逸話
ハローワークに4月度職業訓練校の願書を出してきた。
学生アルバイターになるつもりマンマンなのだけど、倍率5.7倍…落ちたらまた考えればいいのサ。


帰りにドコモショップに寄ってみる。
[簡単携帯]…昨日の今日であったりするもんだろうかとも思ったけれど、今日入荷する予定だと言っていたのだ。
担当のおねえさんは昨日と同じ人だった。在庫確認長いな~ないのかな~と思っていたら、「今届いたばっかりなんですー!」と頬を紅潮させて戻ってきた。やった!

だがしかし、そこで新たな問題発生。じいちゃんの用意してくれた[本人確認書類]に欠陥が!
保険証と、[住所の確認できる公共料金の支払い書]、なのだが…公共料金の支払い書が、住所の載っていない領収書部分だったのだ。
「え~っと…これですとご登録できませんね…」おねえさんと私、しばらく凝固。個人情報保護法、がっちり守られてます。甘えは許されないのであります。
またご来店かよ!とうんざりしていたら、「FAX、ありますかね~?それで今送ってもらうというのはどうでしょう?」とおねえさんが提案してくれた。
じいちゃんちにFAXはある。しかし使えるかどうかは不明…とりあえずその場で電話してみた。
案の定、電話に出たばあちゃんは「使ったことがない!」。
苦笑するおねえさんを前に、私は[FAXで公共料金の支払い書を送信する方法]をアドリブ説明する羽目になってしまった。さらに悪いことに、ばあちゃんは間違えた反省とFAXに対する恐怖からパニック状態。

私:「FAXに通る紙に支払い書をぺったり貼り付けて…」
ばあちゃん:「あああわからない!わからない!」
私:「この電話番号をプッシュして送信…」
ばあちゃん:「わからないよ~!えぇい、今から持っていこう!」
私:「きちゃだめだよ!その間カウンターで待ってるわけにはいかないの。他の人も待ってるんだよ。」
ばあちゃん:「よぅし、こうなったら親戚をあたってみる!」
…ばあちゃんはその言葉を最後に電話を切ってしまった。
私とじいちゃんばあちゃんが住むマンションには、親戚が多く住んでいる…ほとんどが高齢者だけれど。でも何件かあたればいけそうだ…ただ時間が心配だった。

待つこと十数分…半信半疑でFAXを待つその間、他に必要な手続きを済ませた。おねえさんは目の前のやりとりを見ているうちに私と同調してしまったのか、妙に焦っていた。

そして奇跡は起こった!FAXが届いたのだ!
おねえさんと喜びをわかちあう。もはや同志である。
そんなわけで、私はようやく[簡単携帯]をゲットすることができたのである。


他の買い物(食料と、アジアン衣料店の特売品をつい衝動買い)を済ませて、家に帰ると夕方だった。家を出たのは9時過ぎだったのに。

携帯のご新規セットをひも解いて、箱やじいちゃんに不要な説明書の類を除き、本体に100円ショップで買ったミッキーマウス柄のネックストラップを付ける。お誕生日プレゼントなので、カードを作成して再パッケージ。至れり尽くせり。
その間ばあちゃんが2度家にやってきた…事の成り行きが相当気になるらしい。1度目はやることがあると言って追い返したが、2度目の来訪時にはちょうど出来上がったので、一緒にじいちゃんのもとへ。
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「おたんじょうびおめでとう!」
バースデーカードには私の家族の絵(合同プレゼントなので)を描いた。じいちゃんは「俺はこれかな?」と、愛犬のつもりでかいた絵を指した。しかし「それは犬です。」と言うまもなくバースデーカードは投げ出され、もはやじいちゃんは携帯に夢中だった。
カードの扱いがやや不満であったが、充電器と本体を取り出し説明をした。

私:「[通話]を押して[1]を押して、また[通話]を押すと、短縮1番の[自宅]にかかります。」
(じいちゃんちの電話が鳴る。)
じいちゃん:「おお本当だ!」
私:「じゃあ、やってみてください。」
じいちゃん:「いち。あれ?だめだ!」
私:「[通話]を押してからじゃないと反応しないよ~。」
じいちゃん:「[通話]、[1]。あれ、だめじゃないか。次はどうするんだ~?」
私:「[通話][1][通話]だよ!」
…そんな会話を3ターンくらい繰り返した。
じいちゃんは、意外なほどに覚えられないのだった。

そこでその[簡単携帯]に感心した点がある。
番号入力でかける場合は[通話]+[電話番号]、短縮ダイヤルは[通話]+[電話番号]+[通話]、なのだが、[通話]の後一桁の数字(短縮ダイヤル)を入力して何秒か経つと、「[通話]を押してください」とディスプレイに表示されるのだ。
作業中や使用中は、ディスプレイを見れば指示がでるようになっている。なるほど。
「慣れたら確かに、簡単だ!」と笑うじいちゃんを見て満足。


高齢者が携帯電話を持つことについてちょっと考えた一日だった。
ぼけたわけではないけれど覚えられない…年をとるということは、私の思っていたよりも大変なのだと実感した。
[簡単携帯]も、今までの認識は「見ただけでわかるから高齢者でも絶対使えるだろう。機能を削りまくって値段は他のと変わらないなんて、損な気がするなぁ。」というものだったのだが、すっかり見方が変わった。高齢者の目線で、記憶力の弱さも考慮して作られた、ヘルパーさんのような携帯なのだ。
シンプルであるということ、余計であるということ、というのはやはり人それぞれなのだ。
若い私は、知らないうちに余計な[あたりまえ]をたくさん記憶しているのかもしれない。携帯の上を走る親指を見てそう思った。
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by soramonti | 2006-01-16 23:27 | 日常
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